2018年12月26日水曜日

・みなさんよいお年を・


 

 クリスマスに腐乱死体の解剖シーンを書いて殺伐としていたところ、夫から猫顔転写のモバイルバッテリーをプレゼントされふふっとなりました。

 なかなかわかっている。

2018年11月20日火曜日

・2CELLS・


 昨日、2CELLOSのライブで日本武道館へ。今年一番楽しみにしていたイベントで、まったくもって最高としか……。
 音が細胞を駆け巡って摩擦するような体内からの振動と熱量。これはライブでしか感じられないものなので、たった1日の日本公演が本当に惜しい。

 クロアチア育ちの二人のチェリストはクラシックの出身ですが、その枠を四方八方へ飛び出しています。チェロとロックの相性の良さや、クラシックアレンジと映画音楽の融合など、奇抜なのに心に沁みるものの連続。
 とにかく彼らが演奏すると、楽曲の持つ本来の物語ががらりと変わります。もう、このまま数日は語れる勢いで書いてます。ぜひ来年も公演してほしいのだけど、物販をアイドルみたいなものにしないで、もうちょっと企画に時間をかけてというのがささやかな願い。

 ビバルディも彼らのコンチェルトだとこうなります。
https://www.youtube.com/watch?v=oUBQPIk9Wh8

2018年11月14日水曜日

・枯野の宿・



 
 伊香保温泉へ行ったので紅葉写真でも載せようかと思ったのだけれど、山は色づきが今ひとつで秋景の醍醐味もなく。全体的に地味な茶系だったのは、寒暖の差の問題と思われますね。
 宿の窓から陰鬱とした枯山を眺め、延々とつげ義春の世界を頭に描いていました。アルマイトの鍋に生イカを入れ、吹きすさぶ北風のなかを歩いている老婆とか。

 ある意味、物思いにふけることのできるリアリズムの宿でした。
 出し抜けに、写真だけはつげ義春からいちばん遠いものを選定。

 

2018年10月20日土曜日

・高尾山・


 
 
 ブログがまったく更新できない。毎月必ずと思っていたのに、簡単に挫折している心の弱さ。とにかく机に向かいっぱなし、ほぼ執筆だけの毎日なのだけど不思議とストレスはないかもしれない。

 8月の末に高尾山へ行ったときのほうが、疲れと暑さと異常発生したらしいアブのせいで苦しんだという……。写真だけ見れば清々しいのに、現地は文句が止まらないほど過酷だった。

 自然は遠くから見ているだけでいい。これは作中でもだれかが言ってたな。

 

2018年8月17日金曜日

・お盆・


お盆の干菓子、落雁。
全国的に蓮の花型が多いなかで、道の駅にあったのはなぜか餡入りの鯛ばかり。
毒々しい色味とチープさとまずさが妙に懐かしい。


2018年7月18日水曜日

・納涼・


 さて、納涼です。暑すぎて何もやる気が起きないときには、漫画や小説に逃避してみてはいかがでしょう。私の幼心に楔を打ち込んだ物語を紹介します。

 1977年版、日野日出志さんの長篇怪奇漫画「毒虫小僧」。子どものころ、町外れに平屋の玄関先を改造したような小さな本屋があり、そこには不思議な作品がずらりと並んでいました。おもな著者は日野日出志さん、つげ義春さん、いばら美喜さん、和田慎二さん、つのだじろうさん……。白髪頭の老婆が番をしていた薄暗い店は、狙い澄ましたように不気味なカバーばかりで、おおいにそそられたものです。

 その店の老婆は立ち読みを一切咎めないタイプだったので、調子にのった子どもたちは図書館感覚で漫画を読み倒していました。そのときに出会ったのが、この毒虫小僧。とにかく救いのない悲しい筋に取り憑かれてしまい、「これは手許に置いて何度も読み返さなければ!」と思い立ってお年玉で購入。確か小学校低学年のときで、さすがに母は危機感を覚えていたようです。

 この作品はカフカの短篇小説「変身」のオマージュだと思われますが、カフカよりも先に日野日出志を読んでいたものだから、のちに読むことになる「変身」では、毒虫小僧の主人公、三平の顔が頭に浮かんで仕方がなかったほどです。
 版元は、今はなきひばり書房。
 
 上京する際には当然のように荷物に入れられ、東京で何度か引っ越しをしたときも離れずにずっとついてきた毒虫小僧。ネット検索をしてもこのカバーのものはほとんどなく、ちょっとしたプレミアム感に浸っています。
 日野日出志さんの原画を見に森下文化センターまで行ったのもよい思い出。いつかお会いできたら最高……と夢見ている猛暑日の午後です。